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2021年09月29日
『国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約に関する裁判例』をアマゾンで出版しました。

国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約

本書は、以下の条約に関する裁判例のうち、主な裁判例を網羅しています。

シカゴ条約

ワルソー条約

モントリオール条約

国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約

目次

第1部 民事訴訟事件・最高裁判例

第1章  1、国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(昭和28年条約第17号、右条約を改正する議定書(昭和42年条約第11号)による改正前のもの)25条1項にいう「故意に相当すると認められる過失」の意義

2、国際航空運送貨物の運送中における減失について航空運送人の使用人に重大な過失があるとされた事例

第2章  国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(昭和28年条約第17号。同42年条約第11号による改正前のもの)22条2項所定の運送人の責任限定と遅延損害金

第2部 民事訴訟事件・高裁判例

第1章  国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(昭和28年条約第17号)第17条にいう「乗降のための作業中」の意義

第2章  ワルソー条約に基づいて航空会社が賠償の責に任ずる旅客の身体障害者の範囲

第3章  航空会社の旅客運送約款中、昭和46年当時、航空機事故による損害賠償の限度額を乗客1人につき人身損害600万円、手荷物等物的損害15万円と定めた部分が公序良俗に反し無効とされた事例

第4章  中華航空の運航するエアバス社製造の旅客機が、名古屋空港に着陸降下中に墜落した事故につき、被害者の遺族からの中華航空に対する損害賠償請求が認容されたが、エアバス社に対する損害賠償請求は棄却された事例

第3部 民事訴訟事件・地裁判例

第1章  航空機運送約款中の損害賠償責任制限規定が公序良俗に反するとされた事例

第2章  傭機契約にワルソー条約が適用されるか(消極)

第3章  旅客が空港税関内に置き忘れた手荷物の保管を引き受けながらこれを紛失したことについて、航空会社の保管義務違反を認め、ワルソー条約及び航空会社の定める国際運送約款による免責条項の適用を否定して損害賠償の支払を命じた事例

第4章  日本の商社が輸入した商品が国外で運送中に盗難にあって損害を被った場合、その損害を填補した日本の保険会社の外国の運送会社に対する損害賠償請求訴訟については、日本の裁判所に管轄権があるとされた事例

第5章  国際航空運送の実際運送人が航空運送に代え陸上運送を行っていた間に生じた事故について契約運送人の改正ワルソー条約18条による責任の有無(消極)

第6章  外国空港における外国航空機衝突事故により死亡した日本人遺族の両航空会社に対する損害賠償請求については、民訴法21条の規定により、日本に営業所を有しない航空会社に対する訴えについても、わが国の裁判所に裁判権があるとされた事例

第7章  外国航空機事故による損害賠償訴訟について、外国とわが国において二重に訴訟を提起することができるとされた事例

第8章  米国のエキスポ会場に出展するために締結された絵画の運送契約が日本から米国会場までの往路運送のみで復路の運送を含まないとして会場における絵画の紛失事故について運送人の責任が否定された事例

第9章  国際航空運送における旅客の死亡損害について、旅客の遺族は、ワルソー条約17条及び18条に基づき旅客本人の慰謝料を含めて賠償を請求することかできるが、遺族の固有の損害については、法廷地である我が国の不法行為法を適用するのか相当である。

第10章 航空貨物の運送人の責任制限額を定めた旧ワルソー条約22条2項の適用がいわゆる実行運送人にも認められた事例

第11章 カトマンズ空港で墜落したタイ航空機事故につき、日本人乗客の遺族が航空会社に対してワルソー条約17条に基づき損害賠償を請求した場合、準拠法が法定地法である日本法であるとし、民法709条、711条が適用された事例

第12章 旅客と手荷物の所在、両者の地理的関係、その地域における空港機の運航状況その他の交通事情、航空会社の運送処理体制等に照らして、旅客が運送されたときから客観的に相当な期間を経過して手荷物が運送された場合には、被告は債務不履行責任を負うが、運送人が無過失であることを立証したときには責任を免れる

第13章 中華航空の運行するエアバス社製造の旅客機が、空港に着陸のため降下中に墜落した事故につき、被害者等からの中華航空に対する損害賠償請求は認容されたが、エアバス社に対する請求が棄却された事例

第14章 名古屋空港における航空機事故による損害賠償請求事件に関して、(1)管轄権を有しない本件訴訟は不適法とするエアバスの本案前の抗弁は理由がないとした例、(2)改正ワルソー条約22条の責任制限規定の適用を主張する中華航空に対し、同条約25条の適用により同22条の適用は排除されるとし、本件事故により生じた損害の全額を賠償する責任があるとして、中華航空に対する不法行為に基づく損害賠償請求を認めた例、(3)本件事故機の欠陥の主張は採用できないとして、エアバスに対する損害賠償請求を認めなかった例

第15章 (1)運送契約に基づき,商品の運送を請け負った被告の商品紛失事故については,国際航空運送に関する統一条約の責任制限の規定の適用を受けないとした事例

(2)(1)の商品紛失事故は,運送約款に基づく責任制限を受けるとして,原告の請求中,商品仕入代金相当額の損害に限り,請求を認容した事例

第16章 1 米国から日本国内に運送された航空貨物の荷受人と保険契約を締結していた原告が,貨物の運送中に水濡れ被害が生じて保険金を支払ったとして,保険代位により,荷受人と貨物の航空運送契約を締結していた会社及び貨物を実際に運送した航空会社に対し損害賠償を求めた事案

2 改正前の「国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約」(旧ワルソー条約)の適用の有無が問題になった事案

第17章 被告との間で,ダイヤモンドを入れて荷造りした貨物を,インドに航空運送するとの航空運送契約を締結し,被告に,この貨物を引き渡した原告が,被告に対し,ダイヤモンドをインド国内に持ち込むことが,原始的に不能な契約を締結させた契約上の過失責任に基づき,取戻に要した費用等の損害賠償を請求した事案

第18章 ロサンゼルス国際空港から成田空港までの犬1頭の運送契約につき,熱中症による死亡事故につき,損害賠償請求を認めなかった事例

第19章 貨物定期航空運送事業等を目的とする被告を実行運送人とする航空運送中に,カートンに積み付けられていた婦人靴が水濡れにより全損になった場合の被告の損害賠償責任の有無が問われた事案。

第20章 国際航空運送を行う運送人である被告の航空機に搭乗していた原告が,機長の過失による事故で後遺障害等を負ったとして,被告に対し,民法715条に基づき,損害の賠償を求めた事案

第21章 国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(モントリオール条約)35条1項の出訴期間につき,同期間の中断又は停止を認めることはできず,その適用を排除すべき特段の事情も認められないなどとして,同期間の経過を理由に原告の請求を棄却した事例

第22章 被告(国際航空運送等業者)が航空貨物として運送した自動車に損傷が確認されたとして,同自動車売却先が保険会社との間で締結していた保険契約に基づく保険金が支払われ,保険会社が被告の運送契約上の債務不履行又は不法行為に基づく損害賠償請求権を保険代位又は債権譲渡により取得したとして,前記保険会社の契約関係を承継した原告が,被告に対し,保険金支払相当額の損害賠償金の支払を求めた事案

第23章 本件は,被告との間で有償旅客航空運送契約を締結し,被告が運航する航空機に搭乗した原告が,同航空機において気圧を調整する機能に不具合が生ずる事故が発生し,同航空機内の酸素が不足する状況となったことにより,死に対する強い恐怖感に襲われた結果,外傷後ストレス障害に罹患するなどしたと主張して,同契約上の安全運航義務違反の債務不履行に基づき,被告に対し,損害金6501万6197円(治療費等19万2188円,交通費2万7634円,付添看護費246万6375円,休業損害1498万円,後遺障害逸失利益3180万円及び慰謝料1555万円の合計額)及び遅延損害金の支払を求める事案である。

 

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